エポキシ樹脂接着剤注入工事
エポキシ樹脂接着材注入工事について
最初に このエポキシ樹脂接着剤注入工事は エポキシ注入と略して提載してまいります。
まず始めに エポキシ注入は 一般の戸建て住宅には 施工が ありません。
鉄筋コンクリートの建物に モルタルが塗布されていて、その上から塗装が施されている建物を施工するために1980年台ころから外壁の改修には付き物として標準に考えられてきました。
躯体のコンクリートとその上のモルタルが浮いてくる状態で長年の経時変化や大気汚染等のさまざまな原因により、外壁にひび割れ、欠損、浮き等の欠陥が生じてきます。こうした欠陥部に注入剤を圧入することで、建物の安全性を確保したり、耐久性低下を防止することができます。
古いコンクリート躯体の建物で現実3階部の庇部分から10Kg程度のモルタルの破片が落下して下を歩いていた人にぶつかって怪我をした例が有りました。頭に直撃すれば 即死ですが運よく頭でなくて幸いでした。
このような状況は目で見てもわからない場合が多々あります。外壁の改修工事には必ず外壁診断を行いクラック、爆裂、モルタル浮きを念入りに調べてしっかりした下地処理を行はなければ大事故になります。
外壁をただ塗ればいいという時代はもうなくなりました、工事が始まる前の見積もりに下地補修の見積もりが出てこない業者もいかがなものかと思いますが、ただ下地補修の金額は 足場が 立つ前には わからないことが多いことなのでよく下地補修の欄には架設立ち上がり後調査の上 別途金額を提示いたします。という 見積もりが正しいと思います。
下地補修工事は 始めに 打診調査、クラック調査、爆裂調査等施工部分に マーキングという調査を行ないます
打診棒・テストハンマーで叩いて 浮いている箇所をスプレー等で印をつけて必ず写真をすべて黒板入りで写しわかりやすいように 整理しアルバムを作成します。
そして、立面図に マーキングしたように図面落としという下地補修施工計画図面を作成しなければなりません。
図面のほかに 下地補修調査結果表も 図面と照らし合わせて 間違いないように 作成いたします。
ここまでの作業が 完了して 本当の見積もり金額が 表面に出てくるわけでこの作業をしない 見積もりは 余りにも 適当でしょうね。外壁の面積×2割ぐらいが下地処理費だろうという見積もりは いい加減かも知れませんね。
ピンニング工法
モルタル壁面及びタイル壁面がコンクリート躯体から浮いている時に 一般的代表するエポキシ注入です。エポキシ接着剤とステンレスピンを併用し劣化しているモルタルが滑落しないように固定する工法標準施工量として 1平方メートル16穴と 1穴/25ccの接着剤使用 規格JISA6024
調査打診・マーキング
打診棒、テストハンマー等により 外壁面を叩いて調査していきます。浮いている箇所に 水性スプレーにより しるしを付けてわかりやすく数字等を書き込んでおきます。
図面作成・注入箇所表
現場でしるし(マーキング)をつけた所と同じように図面に書き込み施工図を作成します。表を作成し数量・場所が的確にわかるように書類作成します。
穿孔・穴あけ
マーキングに従い コンクリート用ドリル 6mmキリにて 規定の深さ(現況によるだいたい5cm)をあけます。
孔内清掃
穿孔のあとは 切粉を綺麗に圧力ポンプ等により除去します。
材料計量・混練
エポキシ樹脂剤を 主剤2硬化剤1の割合で 均一になるまで混練します。可使時間を計算して 使い切る量を作ります。
注入
グリスガンを用い、注入孔の奥から徐々に充填します。基準1穴25cc
ピンニング
ステンレスアンカーピンを孔穴より接着剤が出てこないように差込ます。後に圧力で接着剤があふれてこないように 布きれ等により孔穴をふさいで開きます。
仕上げパテ
注入孔をエポキシパテにて平滑に仕上げます。