ラジカル塗料とは
ラジカル塗料の「ラジカル」とは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触する事で生まれる劣化因子の事を指します。
塗装が劣化してしまう原因は、ラジカルが発生する事で塗膜の劣化がどんどん進んでいきます。そんなラジカルに目を向け、ラジカルを発生させない事にとことんこだわって作られた塗料がラジカル塗料です。ラジカル塗料は、ラジカルの発生を抑え塗膜が劣化しにくい状態を保つ塗料という事です。ラジカル塗料には、ラジカル抑制の為に下記2つの成分が配合されています。
高耐候酸化チタン
酸化チタンというのはラジカルを発生させている成分なのですが、高耐候酸化チタンはラジカルバリアという能力を持っており、ラジカルを外に出さない性質があります。そのため、樹脂の分解を抑えて劣化しにくい塗膜を保つ事が出来ます。
光安定剤
発生してしまったラジカルを捕まえてラジカルの働きを抑える役目を持っているので、ラジカルの発散を抑える事が出来ます。
塗膜の寿命を高める事ができるので、大変優秀で機能的な外壁塗料です。
ラジカル塗料のメリット
シリコン塗料が10年ほどの寿命なのに対し、ラジカル塗料(プレミアムシリコン)は15年の寿命と1.5倍の塗膜の寿命を保つ事が出来ます。
30年間のメンテナンスで比較すると、シリコン塗料でしたら3回、ラジカル塗料は2回のメンテナンスで済みますので、コスパが高くオススメです。
※フッ素のラジカル塗料は25年といわれております。(まだできたばかりなので実績が無いですけど)
光沢があるので低汚染性に優れている
ラジカル塗料の塗膜は綺麗なツヤ有りの光沢が出る塗膜ですので、汚れが付着しにくい塗膜となります。汚れにくく綺麗な塗膜を保つ事が出来るので、外壁の寿命にも大きく役立てる事が出来ます。もちろんツヤなしも可能ですが、ツヤ有りよりは汚れが付着しやすくなってしまいます。汚れや塗膜の寿命を考えるのであれば、ツヤ有りを採用する事をオススメします。
防藻、防カビ性能が高い
防藻、防カビ性がありますので、空気の流通が無い北側等の外壁でもカビや物心配が無くなります。清潔な外壁にする事が出来、アレルギーなどの心配が無くなります。
作業性が高い
外壁用のラジカル塗料は水性で一液型ですので、手間なく簡単に作業が可能です。伸びが良い塗料ですので、ローラーや刷毛で簡単に塗布する事が出来、作業性にとても富んでいる使いやすい塗料です。
下地を選ばず塗装が可能
ラジカル塗料は、どのような下地にも塗装が可能です。
金属サイディング、窒素系サイディング、モルタル、コンクリート、ALCパネル、木部、亜鉛メッキ、アルミ、鋼板等、どのような外壁素材でも塗布が可能です。アクリルやシリコン塗料の塗布が可能な素材であれば塗布が可能ですので、幅広くご利用いただけます。